新しい発想を得るには、おかずに含まれる栄養素がカギ
タバコがなかなかやめられない……というビジネスマンの中には「タバコを吸うと思考がすっきりした感覚が得られる」と言う人がいます。それは、タバコを吸うと脳の中にドーパミンという、脳を覚醒させ、気分を高める神経伝達物質が出ることと関係があるようです。しかし、体に良いとは言い難いタバコをおすすめするわけにはいきませんよね。
同じようなことが期待できて、気軽に摂取できるものがあります。カツオ節、肉、牛乳、卵黄、アーモンドなどに多く含まれている、アミノ酸のチロシンです。また、チロシンを脳内でドーパミンに変える過程で欠かせないビタミンB₆のこともあわせて意識しましょう。ビタミンB₆を豊富に含むのは、サケやマグロです。牛乳には両方が含まれますが、成長期を過ぎた私たちがゴクゴクと飲んでいては、脂質を取りすぎてメタボ腹になってしまう心配も……。普段取りにくい魚で積極的に補うようにすれば、他の栄養バランスも整いやすくなります。さらに、脳のエネルギー源となるブドウ糖をあわせて取ることができればさらに効率的です。
仕事に忙殺されて、ゆっくり食事の時間をとれないこともあるかと思います。そんなときにはおかずをストックするなどして活用してみてくださいね。
ストックできる混ぜご飯の素
材料(2人前)
甘塩サケ…4切れ
青じそ…20枚(2パック程度)
いりごま…大さじ1
カツオ節…2つかみ
ごま油…小さじ2
つくり方
①サケはグリルなどで焼いて火を通し、皮と骨を取り除いて身をほぐします(電子レンジの場合は、耐熱容器にサケをのせ、酒大さじ1をふりかけて4~5分加熱)
②ごま油を熱したフライパンに、①のサケ、粗みじん切りにした青じそ、ごまを混ぜて軽く炒め、火を止めたらカツオ節を加えて全体をよく混ぜて出来上がり
☆ごはんに混ぜていただくのはもちろん、写真のように、パスタやそうめんなどの麺類とあえるのも、食欲が落ちがちな暑い季節におすすめです
*冷蔵で4~5日ほど保存可能
ワンポイントアドバイス
朝 トースト、ハム、チーズ、牛乳
昼 回鍋肉定食
間食 チョコレート
夜 居酒屋で外食
ビタミンB群を取り入れましょう
外食のごはんの量は、家で食べる1杯よりも多くなりがちです。その上、お酒を嗜んだりすればあっという間に糖質過多に。左記のよくない食事例のように糖分補給だけに陥ることのないよう、不足しやすい栄養素を意識しましょう。
※月刊石垣2014年9月号に掲載された記事です。
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