気分を高めたい!ときは「セロトニン」を意識しましょう
気分を高めたいときにはおいしい物を食べるに限る! これは実に有効な手段です。でも、何をしてもいまいち気分が上がらない……。そんな状態が続くようだったら、生活習慣を見直しましょう。
神経伝達物質である「セロトニン」が不足すると、感情のコントロールがうまくいかず、意欲の低下、不眠、イライラなど、メンタル面でのトラブルが起きやすくなります。しかし、セロトニンは日々のちょっとした心掛けによって、増やすことができるのです。
セロトニンの原料となる「トリプトファン」は、体内では合成できないアミノ酸の一種。食べ物から摂取することが必要です。メーンのおかずになるような、タンパク質を多く含む食事が欠かせません。鉄分不足が意欲低下の原因になっていることも考えられるので、健康のためにと極端に魚肉を控えている方は、時折、脂質の少ない赤身の部分を取り入れるようにするとよいでしょう。
セロトニンの合成に必要な「ビタミンB6」は、生姜やにんにくなどの香味野菜に含まれます。冷奴に薬味たっぷり、というのはすぐできる組み合わせです。 よく噛むことでセロトニンの分泌を促すことができますよ。
ボリュームたっぷりステーキサラダ
材料(2人分)
牛もも肉…1枚(250g程度、小さくても厚みがあるものの方がつくりやすい)
ベビーリーフ…1パック
新玉ねぎ…1/4個(薄切りにする)
[A]
酢(あればバルサミコ酢)…大さじ1/2、生姜(すりおろしたもの)…小さじ1、塩…小さじ1/4、こしょう…少々、ごま油…大さじ1と1/2
[B]
バター…10g、しょうゆ…小さじ2
つくり方
①牛肉は冷蔵庫から出しておく(真ん中が冷たいと感じなくなる程度、30分が目安)
②Aを混ぜ合わせ、ベビーリーフ、玉ねぎと一緒に和える
③フライパンに油(分量外)をひき、塩・こしょうをふった①の牛肉を強火で両面焼いたら取り出して、アルミホイルにつつんで10分ほど休ませる
④③のフライパンにBを加え、ふつふつと沸いたら牛肉を戻し入れてさっとからめる
⑤④を食べやすい大きさに切り、②とともにお皿に盛って出来上がり
ワンポイントアドバイス
朝 トースト、りんご、サラダ
昼 山菜そば
夜 宴席
一見ヘルシーそうでも要注意!
夜は接待が多いので、昼は簡単にそばだけ、朝はトーストだけ……、などという食習慣の場合には、慢性的にタンパク質が不足している可能性があります。意識して取り入れましょう。
※月刊石垣2014年4月号に掲載された記事です。
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