防府商工会議所(山口県)は1月29日、防府市内の天神町銀座商店街などで「冬の幸せますフェスタ2017 第12回鍋-1グランプリ」を開催した。同イベントは、防府を訪れる人を温かい鍋でもてなし、商店街ににぎわいを創出することを目的に地元食材を使ったオリジナル鍋でおいしさを競うもの。コンテストには同県および他県の15団体が参加したほか、特別参加5団体も自慢の鍋を提供。来場者1万9千人でにぎわった。
防府の冬の風物詩である同イベントは、「地方創生」をテーマとして鍋の名称にメイン食材または味にインパクトを与える食材と産地名を入れることになっており、地域の魅力をPRできる大会だ。コンテストに出展できるのは各種団体や学校、サークルなど。今回のコンテストには同県から8団体、兵庫県から4団体、香川県から2団体、福岡県から1団体の計15団体が参加。また審査対象外の特別参加として山口県から3団体、熊本県・愛媛県からそれぞれ1団体の計5団体が参加した。
審査は来場者の箸投票で行われ、「防府レオクラブ」の「防府の野菜をふんだんに使用した『超絶コラーゲン鍋』」がグランプリに輝いた。そのほか初参加の地元割烹料理店チームによる「山口県産の獺祭酒粕を使用した『寒ブリかす汁鍋』」(チーム和食屋)、兵庫県から「赤穂坂越産の牡蠣を使用した『牡蠣鍋』」(播州ひろめ隊 赤穂)など特色ある鍋がそろった。
「開始当初に比べ他県から訪れる人も増え交流人口が増加した。また地域食材を見直す機会となり、地域内で生産したものを地域内で消費する地域内循環が生まれ、防府市の食のイメージ向上にもつながっている」と同所は話している。
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