国際交流に参加、歴史や文化も体感
全国商工会議所女性会連合会(全商女性連)は2月8〜15日、創立50周年記念事業としてメキシコを訪れ、日本商工会議所(日商)が実施した「訪メキシコ経済ミッション」(同月10〜17日、団長‥伊東孝紳日商特別顧問・東京商工会議所副会頭)に参加した。
2018年12月に新政権が発足したメキシコは、貿易・投資促進、インフラ整備、治安改善などに注力しており、今後の政治・経済動向が注目される。同ミッションには伊東団長以下総勢63人が参加。全商女性連からは藤沢薫会長を含めた7人がメキシコを訪れ、本団と共に政府要人や現地経済界との会談、懇談会などに参画した。 政府要人への表敬訪問は12日に行われ、一行はメキシコ市でマルセロ・エブラル外務大臣、ヒメネス・エスプリウ運輸通信大臣を訪問。「自由貿易の推進と活用」「インフラの整備促進」「新産業育成に向けた日墨企業間の連携推進」「治安の維持・改善」など日本側の要望を盛り込んだポジションペーパーを手渡した。この日の夜は、高瀬寧(やすし)在メキシコ日本国大使主催の夕食会が催され、全商女性連参加メンバーは本団と共に大使公邸を訪れ、大使らと交流した。 政府要人への表敬訪問に先立ち、11日には、メキシコ国際企業連盟(COMCE)と開催した「メキシコ日本経済ダイアログ」に参加した。両国合わせ170人の参加者を前に、メキシコのグラシエラ・マルケス・コリン経済大臣は基調講演で、日本からの継続的な投資を呼び掛けた。 その後のセッションでは8人のスピーカーが講演し、インフラ、物流、観光、サービスなど幅広い分野において両国協力の可能性を述べた。終了後、全商女性連のメンバーは、COMCEの女性会主要メンバーと懇談会を行い、女性経営者同士の交流を図った。 また今回、全商女性連独自の行程として、まちや文化の視察を実施。世界遺産に登録されている歴史地区ソチミルコや古代都市テオティワカン遺跡、国立人類学博物館の視察を行ったほか、国内の芸術家が集うサン・アンヘルの土曜市、民族工芸品などが数多く並ぶシウダデラ市場の視察も行い、メキシコの歴史や文化を体感した。 全商女性連は、今回のミッション参加を通してメキシコの政治・経済、文化について理解を深めるとともに、この経験を女性会における今後の国際交流活動に役立てていく。
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