職場ですぐに実践! 夏を快適に乗り切る13のヒント
監修/福田千晶
長い時間を過ごす職場は、社員一人ひとりの健康を大きく左右する。そこでこれからの季節、暑さに負けず、意欲的に仕事に取り組める職場づくりのヒントを、「衣・食・住(環境)」に分けて紹介する。
衣のヒント
“体を冷やさない”が、自律神経と内臓機能を整えるポイント
ヒント1 乾きやすい素材の下着を
汗を吸った下着は体への負担を増やす。そこで吸湿性と速乾性を備えた機能性下着を活用しよう。汗をかきやすい人は着替えを持ち歩くのもいい
ヒント2 靴の中の熱を逃がそう
革靴は熱が逃げにくく、蒸れやすいため、足先を冷やす原因に。中敷きを入れたり、まめに靴下を履き替えるなどして、湿気がこもらない工夫を
ヒント3 室内ではプラス1アイテム
冷房の効いた部屋で、首や関節部分を露出させるのは体を冷やすもと。そこで肩にはカーディガン、膝にストール、足元には靴下などをプラスしよう
ヒント4 帽子・日傘・サングラスを携帯する
屋外に出るときは、強い日差しをさえぎってくれる小物を利用しよう。仕事柄、身につけられない場合、時間に余裕をもって日陰を選んで歩くクセを
食のヒント
こまめな水分補給と胃腸に負担をかけない食べ方が基本
ヒント5 喉が渇いてなくても水分補給
喉が渇いたら水を飲むのではなく、喉が渇かないように少しずつ飲むのが水分補給のコツ。飲料水と食事に含まれる水分を足して1日2ℓが目安だ
ヒント6 一食に一つは湯気の出るものを
主食に冷たい食べ物を選んだときは、みそ汁や煮物など1品は湯気の出る温かい食べ物を取り入れよう。難しい場合は、食後に温かいお茶1杯でもOK
ヒント7 3点セットで熱中症を撃退しよう
配送や建設作業など屋外で仕事をする人は、熱中症対策ドリンク+塩あめ+冷やしタオルの3点セットを常に携帯し、脱水症や熱中症を予防しよう
ヒント8 外食時は小鉢をプラスする
丼物や麺類など単品メニューは米や麦など「白」が多くなりがち。そこへおひたしやサラダ、煮物、海藻といった白以外の色の食品を使った小鉢を追加しよう
ヒント9 オフィスの冷蔵庫に麦茶を
社員共有の冷蔵庫に麦茶を用意しておき、自由に飲めるようにしておくといい。原料の大麦にはミネラルも豊富に含まれるほか、体の熱を排出する効果もあって一石二鳥
住のヒント
適切な温度管理と休憩できる環境づくりが体力維持の決め手
ヒント10 未使用の部屋をリラックスルームに
普段使っていない部屋を休憩用に開放しよう。室内を暗めにしておき、仮眠を取ったり、ゴロンと横になるだけでも、心身が楽になって疲労回復を早める
ヒント11 エアコンと扇風機を併用
外気との温度差が大きいと体に負担がかかる。そこでエアコンと扇風機を併用し、室内が満遍なく28℃くらいになるよう調節しよう。窓辺は直射日光を遮る工夫を
ヒント12 体操の時間を設けよう
職場全体で10~15分程度、ストレッチやラジオ体操の時間をつくろう。体を心地よく伸ばすと血流が促され、冷房による体の冷えも緩和されて心身がスッキリする
ヒント13 「暑くない?」の声掛け習慣をつくる
「暑くない?」「疲れたね」などと言い合える雰囲気をつくろう。声掛けすることで、ボーッとなっている人にも気付きやすくなり、職場全体の体調管理にもつながる
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