経済産業省および文部科学省はこのほど、共同で設置した「理工系人材育成に関する産学官円卓会議」における議論を「理工系人材育成に関する産学官行動計画」として取りまとめた。同会議は、産業界において理工系人材がイノベーション創出に欠くことができない存在として、その需要が高まっていることから、産業界で活躍する理工系人材を戦略的に育成する方策を検討するため、経産省と文科省が平成27年5月に共同で設置した。
同計画では、「産業界のニーズと高等教育のマッチング方策、専門教育の充実」「産業界における博士人材の活躍の促進方策」「理工系人材の裾野拡大、初等中等教育の充実」の3つのテーマについて、平成28年度から重点的に着手すべき取り組みが盛り込まれている。今後は毎年度、進捗(しんちょく)状況をフォローアップし、円卓会議において確認した上で、必要に応じて改訂を行う。また、さらに実効性を高めるため、目指すべき指標を設定するなど、産学官において理工系人材育成の取り組みを推進する方策を検討・実行する。
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