大野商工会議所(福井県)と大野市は5月22日から6月18日まで、市内の運転代行事業者によるデリバリー(出前)のモデル事業「おうちdeliペイ」を実施した。新型コロナウイルス感染症拡大を契機に市民へ「新しい生活スタイル」を提案しようと企画したもの。外出自粛の影響で打撃を受けた市内の飲食店や運転代行事業者を支援するとともに出前の需要を探る。
同事業には飲食店12店が登録。出前の範囲はJR越前大野駅を中心に5キロメートル圏内、出前時間は正午~午後0時半と午後6時半~同7時とした。出前料金は1件300円(10個を超える場合は500円)。同所ホームページ上の専用サイトから登録店のメニューを選んで注文すると、運転代行事業者が店を回って商品を受け取り指定場所に届ける仕組みだ。代金はスマホ決済アプリ「paypay(ペイペイ)」で支払う。
利用者からは、「育児中で外出できず助かった」など感謝の声がある一方、「注文後に確認メールがなく不安」という声もあった。飲食店側は「自社で出前は難しいがこの方式なら対応できる」と好評だ。運転代行事業者からは「現金払いも可にすれば受注件数が増えるのでは」との意見も出た。
同所は、「結果を分析し、デリバリーのいろいろな可能性を検討したい」と話している。
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