政府の知的財産戦略本部(本部長=安倍晋三首相)は9日、官邸で会合を開き、「知的財産推進計画2016」を決定した。推進計画は、「第4次産業革命時代の知財イノベーションの推進」「知財意識・知財活動の普及・浸透」「コンテンツの新規展開の推進」「知財システムの基盤整備」の4つの柱で構成されている。
中小企業の知財戦略を推進に向けては、「知財活用途上型中小企業に対する戦略的普及活動」「知財活用挑戦型中小企業に対する支援強化」「農林水産分野などにおける知財戦略の推進」の3点が推進計画には盛り込まれている。具体的には、知財総合支援窓口などによる知財相談機能の強化・積極的な普及活動、知財の権利取得から権利行使・活用まで一気通貫の海外展開支援強化、地理的表示(GI)の活用と普及・啓発に取り組んでいく。
安倍首相は、計画の取りまとめに当たり、「知的財産を活用し、イノベーションの創出に取り組む企業・大学などの『挑戦者』を力強く後押しするため、政府一丸となって、知財戦略を進めていく」と意気込みを述べた。
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