魚津商工会議所(富山県)は魚津市、同所青年部、市内の北陸職業能力開発大学校と昨年度からゲーム産業の人材育成・創業支援・企業誘致を目的とした新分野産業育成事業実行委員会を結成し、「つくるUOZUプロジェクト」と名付けて事業を推進している。今年度はゲーム開発者育成支援イベント、「GAMEサミット」を定期開催する。5月12日には、プレイベント「プレ!?GAMEサミット」を開催し、開発経験者や志望者ら33人が参加した。
魚津市がこのほど新たな産業としてゲーム産業の育成に焦点を定めたのは、新産業による地域経済の活性化や雇用創出、若者の転出抑制などに伴う定住人口の増加を図るのが狙いだ。ゲーム産業は市場規模が大きく右肩上がりであること、工場などに広い土地を要せず地理的な制約を受けにくいこと、開発人材は不足しており人材育成価値が高いこと、将来的に企業誘致やUIJターンの受け入れ可能性が見込めることなどに着目した。
「つくるUOZUプロジェクト」では昨年11月にゲームクリエイター志望者などを対象とした「つくるUOZUゲームフォーラム」を初開催。ゲームクリエイターの講演のほか、VR(バーチャルリアリティー)体験、初心者向けゲーム開発講座などを実施し、12月にはオリジナルゲームを開発する1泊2日の合宿型イベント「つくるUOZUゲームハッカソン」を廃校で開催した。「ハッカソン」とは複数のチームが与えられた時間内で開発を競うイベント。共に参加者は30歳以下の若者が多く熱気を帯びた。
今年度開催する「GAMEサミット」では、現在活躍中のゲームクリエイターによる技術指導、ゲーム開発勉強会などを行う予定。また10月に開催される魚津産業フェアにおいて「つくるUOZU」ブースを設置し開発したゲームを展示するほか、11月以降に予定している「ゲームフォーラム2018」ではeスポーツ大会の同時開催なども企画している。
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