山形商工会議所はこのほど、昨年度に主催した七つのイベントの経済波及効果を公表した。総額は約134億5千万円で、県外からの宿泊客が多い「山形花笠まつり」が全体の76%を占めた。同所がフィデア総合研究所(山形市)に委託して初めて調査。対象は、「スプリングフェスティバル」「薬師祭・植木市」「花笠サマーフェスティバル」「山形花笠まつり」「日本一の芋煮会フェスティバル」「まるごと山形祭りだワッショイ」「山形市初市」の七つ。
イベントごとの来場者数と来場者へのアンケートで得た居住地、宿泊の有無の構成比を基に、消費支出額の合計を181億731万円と推計。そこから県外産品を除外し、県産品に支払った「直接効果」は86億4076万円、県産品の需要によって原材料や流通といった生産を誘発した「第1次間接効果」は26億8337万円。さらに従業員の所得などが増えて消費に回ることで生まれる「第2次間接効果」は21億3131万円と推計した。そして、これらを合わせた経済波及効果(生産誘発額)の総額を134億5544万円と算出。同所は「域外からさらに人を呼び込む方法を検討したい」としている。
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