甲府商工会議所(山梨県)が地域のワイン生産者などとともに構成する「KOSHU OF JAPAN(KOJ)」は3月13~15日、ドイツのデュッセルドルフで開催された世界最大級のワインメッセ「Pro Wine」に初出展。甲州ワインの魅力を世界に向けて発信した。
KOJは平成21年、日本を代表するワイン「甲州」の品質向上を図り、EU市場において認知度を向上させ、適切なマーケットプレイスを獲得することを目的に発足。日本固有のブドウ品種である「甲州種」を原料にワインづくりを行い、波及効果の高いロンドンを中心に世界市場へとプロモーションを展開してきた。
KOJはこれまで、パリやストックホルムなどでも販路拡大を推し進めるためのプロモーションを行ってきたが、27年度からはEUのみならず、全世界へと市場を広げようと、総出展者数約6200社、来場者数約5万5000人の同メッセへの出展を決定。ブース展開のほか、「甲州ワインテイスティングとセミナー」をパビリオンにて実施した。
当初、セミナーは会期中に2回開催する予定であったが、参加希望者数が殺到。急きょ3回に増加した。セミナーには、世界各国から高級レストランのシェフやソムリエ、ワインインポーター、卸・小売業者など約100人のバイヤーが参加し、メディアからもインタビューを受けるなど、注目を集めた。
同所は、「予想以上に『甲州』の知名度があり、飲んでみたかったというバイヤーも多数来場してくれた。甲州ワインの魅力を伝えるには、今後どのようなプロモーションを実施すべきかなど、学ぶ点も多く、有意義な出展となった」と話し、さらなる販路拡大に意欲を見せた。
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