宇都宮商工会議所(栃木県)は6月15日、宇都宮名物のギョーザを宅配や通販で購入した際の送料を期間限定で無料とするキャンペーンを開始した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光やビジネスで訪れる人が減り、売り上げが落ち込むギョーザをPRし、消費拡大と観光促進につなげるのが狙い。送料は300万円まで同所が負担する。
キャンペーンの対象となるのは協同組合宇都宮餃子会が運営する公式通販サイトでのインターネット注文および直営店「来らっせ本店」「来らっせパセオ店」での店頭購入。現在は市内を対象に焼きギョーザ宅配の送料無料を実施しているが、7月1日から冷凍ギョーザの送料無料も開始する。同キャンペーンは8月31日まで実施する予定だ(負担分の300万円に達した場合はその時点で終了)。
また、栃木県タクシー協会と連携し、初乗り運賃を無料とするキャンペーンも同時にスタートした。買い物や飲食、または買い物代行のために宇都宮市内のタクシーを利用すると、利用料金から初乗り運賃の740円分を差し引く。県タクシー協会に加盟する市内のタクシー事業者13社が参加しており、こちらも同所が費用を300万円まで負担する。
タクシー業界も利用客が減少し、厳しい状況が続いている。同所は「タクシーでの買い物を支援することで、消費者とタクシー事業者、飲食・小売店をつなぎ、地域経済を活性化したい」と話している。
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