砺波商工会議所(富山県)に事務局を置く砺波夜高振興会は6月8、9日の2日間、砺波市の一大イベントである「となみ夜高まつり」を開催した。まつりは大正時代に豊年満作を願う田祭りとして始まったもの。高さ6メートルを超える各町の豪華絢爛(けんらん)な大行燈(あんどん)が、「ヨイヤサー」の掛け声や太鼓・笛の音と共にまちを練り歩く。今年は大行燈16台と小行燈4台が参加した。最大の見せ場は大行燈がぶつかり合う「突き合わせ」だ。2日間で3万6千人が訪れ勇壮なまつりを楽しんだ。
夜高行燈は木製の台の上に山車とツリモンと呼ばれる飾りを付けたもの。竹と和紙でつくる飾りには武者絵や花などが描かれ、中に入れた電球で華やかに浮き上がる。初日には「夜高行燈コンクール」が実施され、観客が見守る中、各町が自慢の行燈を披露した。
クライマックスの「突き合わせ」は2日目に開催。今回は駅前広場で初のパブリックビューイングを実施、220インチの大型スクリーンで迫力ある映像を流した。また、近年は予約制の観覧席も設けるなど観光振興に力を注ぐ。「まつりは観光の目玉であり、伝統行事として引き継ぐべきもの。人のつながりをつくる役割もある。来年もまちを挙げて盛り上げていく」と同所は話している。
最新号を紙面で読める!