新宮商工会議所(和歌山県)は2日、「ゼロから始めるインスタグラム運用マスター講座」の第1回目を開催した。「株式会社はちえん。」の代表取締役の坂田誠氏を講師に招きソーシャルネットワーキングサービス(SNS)アプリのインスタグラム(スマートフォンで撮った写真を個人が公開し、それを各自で楽しむもの。国内での利用者は1000万人を超える)の活用法を探った。
セミナーは2回にわたって開催されるもので今回は初心者向けの説明が実習形式で行われた。まず、インスタグラムの活用で売り上げ増を実現するために必要なこととして「ハッシュタグの活用」「世界観の絶対統一」「投稿は毎日」が挙げられ、実際に写真を撮って公開した。
ハッシュタグとは、インスタグラム上の投稿写真に付ける目印のことで、新宮の写真なら半角の「#」に「新宮」と付ける。この写真に付いたハッシュタグ「#新宮」を押すことで同じ新宮のハッシュタグが付いたインスタグラム上に公開された写真を見ることができる。新宮の写真が見たい人はこのタグを利用するため、タグを付けた場合はより閲覧数が増える。人気のある投稿者の写真に付いたタグを参考にするなどの工夫で増加も見込める。
インスタグラムは写真で交流を図るSNSであるため、同じ趣旨の写真を用いて統一感を出すことで内容がよりはっきりする。例えば、美容師ならばヘアースタイルの写真を並べて統一感を出すといったことだ。
インスタグラムは写真を投稿するアプリであるため、放っておくとすぐにほかの投稿写真の中に埋もれてしまう。自社の商品を見てもらうためには毎日の更新が欠かせない。顧客がどのような時間にスマートフォンを手に取るのかを見極め、その時間に投稿する必要もある。これらのことに注意して日々投稿し顧客に訴えかけていくことが大切だと説明された。セミナーには48人が参加し「実際に操作方法が知れて満足だった」と好評を得た。
30日には、第2回のセミナーが行われ顧客獲得の方法や写真加工、動画活用について紹介されるほか、ハッシュタグを用いた地域振興「#新宮スタ」のキックオフイベントも開催される。
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