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現代に息づく職人技 「浮き球のキャンドル立て」

浮き球を用いたこの作品は、小樽市で毎年2月に行われるイベント「小樽雪あかりの路」のためにデザインされました 撮影:加藤正博

今月は、漁に用いるガラス製の浮き球(ブイ)をアレンジしたキャンドル立てをご紹介します。

明治から大正にかけて小樽で盛んに行われたニシン漁では、漁具としてガラス製の浮き球が使われていました。当時の小樽は北海道開拓の玄関口で、国際貿易の拠点でもありました。しかし、電気が普及しておらず、ガラスの石油ランプが必需品でした。このため、ガラス工業が発達したのです。

やがて、ニシン漁の衰退と電気の普及により、ガラスの需要は減少。ガラスは〝工業〟から、デザイン性が高くぬくもりの感じられる〝工芸〟へと姿を変えます。このキャンドル立ては、そんな当地の歴史をしのばせる作品です。原料にはリサイクル品を使用。ひとつずつ職人の手で、型を用いない宙吹(ちゅうぶ)きの技法でつくられています。

大正硝子館では、小樽の文化を発信するため、伝統あるガラス作品を 販売しています。また、全国各地から小樽へ移り住んだガラス作家の作品なども取り揃え、普及を図っています。

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