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現代に息づく職人技 「SAMURA-IN(MOLATURA)」

スリムで洗練された凹型と、緩やかな曲線が美しい凸型の印鑑を用意。木ネジ製の専用ケースと巾着袋も印鑑のイメージに合わせてつくられました 撮影:加藤正博

今月は、チタンを丁寧に削り出してつくられた「印鑑」をご紹介します。

複雑な部品の作成や金属の加工を得意とする中村製作所は、平成20(2008)年のリーマンショックを機に、これまでに培った切削技術をより能動的に生かせる自社ブランド「MOLATURA(モラトゥーラ)」を立ち上げました。そこで考案したのが、オリジナルの印影を削り出したチタン製の印鑑です。

チタンは金属アレルギーが起きにくく耐久性に優れた素材ですが、加工が難しいことでも知られています。このチタンを細かな印面まで削り出し、摩耗や欠損しない印鑑「SAMURA-IN」を生み出しました。独特な色彩は、チタンの表面を酸化させたり、イオン化したチタンを蒸着させたりする特殊な手法によるもので、唯一無二の美しい表情をみせてくれます。

印を捺(お)すという重要な場面を「侍が鞘(さや)から刀を抜く瞬間」のイメージに重ねました。凛としたたたずまいは、使う人の思いや覚悟を受け止め、より力強く輝きます。

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