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現代に息づく職人技 「itu」

奄美の言葉で「糸」を意味するitu(イトゥ)をブランド名に冠し、糸へのこだわりを「染め」と「かたち」で表現しています 撮影:加藤正博

今月は、精緻(せいち)な絣柄(かすりがら)で知られる大島紬でつくられた、大胆かつ繊細なネックレスをご紹介します。

古くから養蚕が盛んに行われ、絹織物の産地であった奄美大島では、時代とともにその技術を発展させてきました。大島紬特有の光沢のある美しい黒は、奄美大島に自生するバラ科の植物・車輪梅(シャリンバイ)を用いるテーチ木染めと、鉄分を多く含む泥による泥染めを幾度も繰り返すことで生まれます。縦糸と横糸にそれぞれ模様を染め付け、こまやかな柄を慎重に合わせて手作業で織り、世界に類を見ない端正な絣柄に仕上げています。

こうした技術を伝え、現代的なスタイルにも挑戦しようと、若手デザイナーらとともに手掛けたのが大島紬のネックレス『itu』。泥染めの黒と絹糸の白を掛け合わせ、手作業で織り上げた柄は、個性が光るアクセサリーとして幅広い世代に人気です。海外マーケットを視野に入れたブランド展開で、大島紬はさらなる発展を遂げようとしています。

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