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現代に息づく職人技 「讃岐かがり手まり」

天然の草木で染め上げられた優しい風合いの木綿糸は、その色合わせとかがりのバリエーションで四季の情景を映し出します 撮影:加藤正博

今月は、香川県の西部・西讃(せいさん)地方に伝わる郷土玩具、草木染めの「讃岐かがり手まり」をご紹介します。

この地域の名産を表す「讃岐三白」。木綿・塩・砂糖のことを指し、「讃岐かがり手まり」は、この一つである木綿を使用した伝統的工芸品です。籾殻を芯にした土台に草木染めした木綿糸をひと針ひと針手作業でかがります。一定の規則に沿って丁寧にかがられる美しい幾何学模様は、同じ模様でも糸の色を変えることで、がらりと違う表情をみせてくれます。

昔は女の子たちが夢中になって遊んだ手まりですが、ゴムまりの普及により生産数が激減。故荒木計雄さん・八重子さん夫妻は昭和58(1983)年、伝統文化と技術を継承すべく保存会を発足させました。現在の代表である荒木永子さんは、身近な遊び道具として、また楽しい針仕事として親しんでもらおうと、二人の遺志を引き継ぎました。現在は香川県を中心に約100人のメンバーで、技術の継承と普及活動を行っています。

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