「鉄づくり千年が生んだ物語」日本刀の命「玉鋼(たまはがね)」をつくり出す「たたら製鉄」の聖地
日常生活の中で使われているハサミや包丁などの原料である鉄のルーツは「たたら製鉄」だと言われています。ふいごで空気を送り、砂鉄と木炭を炉の中で燃焼させることで鉄を得る古来の製鉄法。日本刀には、この「たたら製鉄」でしかつくれない「玉鋼」が不可欠です。 現在も世界で唯一たたら吹きによる鉄づくりが行われる「日刀保たたら」は、その千年にわたる伝統技術の伝承のため、年に一度炉に炎が入る。神代から刻まれてきた鉄づくりの物語は、特徴豊かな地域の文化と産業、自然景観に満ちあふれ、終わることのない物語となり、この先も受け継がれていきます。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
安来商工会議所 総務課長 松井 真弓
たたら製鉄とその歴史を紹介する和鋼(わこう)博物館にある刃物専門店“守谷宗光”。その伝統を引き継ぐ「ヤスキハガネ」製の包丁は最高の切れ味が永く続き、その品質には定評があります。よく切れる刃物でもご縁は切れません。
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