指宿商工会議所(鹿児島県)は昨年12月19日、今年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」にちなんで開発された「西郷どん料理」を市内の会場でメディア関係者らに披露した。西郷どん料理とは、明治期の薩摩のみそを地元メーカーが再現した「西郷味噌」と地元の食材を使った料理。西郷隆盛はみそを好み、自らもみそをつくったといわれている。
料理の開発に取り組んだのは、指宿のご当地グルメ「温たまらん丼」「温たまらん豚(とん)」を提供する加盟店の有志10店舗。西郷隆盛が好んだとされる食材などを研究し、各店が趣向を凝らしてメニューを開発した。
当日披露されたのは、「西郷味噌焼きうどん」や朴葉(ほうば)の上であぶった西郷味噌を粟(あわ)おにぎりに塗って食べる「西郷どんのおにぎり定食」、黒豚を使った大きめの「味噌豚まん」などの9品。今年1月中旬から各店が順次販売開始している。同所は今後、この料理が広く浸透し、商店街の活性化や観光誘客につながるよう広報活動に力を入れていく。
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