島田商工会議所(静岡県)は3日、市内五つの高等学校や島田市、島田市商工会、島田市観光協会と連携協力に関する協定を締結した。同市によると、高校と行政、経済団体の協定締結は同県で初めて。
同協定は、教育、文化、福祉、地域産業、まちづくりなどの分野で協力することにより、「地域総がかりの教育環境」の実現を目指す。地域との関わりを通じて地域の魅力を感じてもらい、同市に戻り活躍したいと思う高校生を増やし、また、まちづくりなどに若者のアイデアを生かす狙いがある。
同協定の締結に先がけて、同所は市内の一部の高校と連携して事業を行ってきた。同所としては、今後、これまでの事業をブラッシュアップして継続したい意向だ。
同所が高校と連携して行ってきた事業は、同所青年部による高校への講師派遣および就職に向けた模擬入社面接試験の実施、同所将来構想推進協議会による小・中・高校への講師派遣などだ。地元に根差した人材を育てるため、企業の経営者が積極的に関与し講師や模擬面接官として活躍している。10年以上続いている事業であり、受け入れ側の学校にも好評だ。
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