五泉商工会議所(新潟県)と五泉ニット工業協同組合は10月14、15日の2日間、新潟市内でニット小物ブランド「ichaku(あいちゃく)」の展示会を開催した。五泉は戦前絹織物産業が発達し、戦後はニット衣料品のOEM生産を主に発展してきたまち。刺しゅうも含め専門技術を持つ企業が集積する。
同ブランドは平成26年、繊維産業の活性化と知名度向上のため新商品づくりを目指す組合の呼び掛けに応じた地元メーカーの女性たちによって誕生した。以後、組合や同所の支援の下、毎年展示会を開催し新作を発表。銀座、ニューヨークの県のアンテナショップへも展示しPRしてきた。名称は、「365日愛着を持って使ってほしい」との思いから。
今回の展示会にはニット、刺しゅうメーカー4社が出品。「旅スルコモノ」をテーマに、クッション、ブランケット、刺しゅうハンカチ、ネコをデザインしたアイテムなどが会場に並んだ。
来場者からは、「デザインが良い」「刺しゅうの技術、クオリティーが高い」と好評だ。「展示商品は、雑貨店での取り扱いや一般客のオーダーにつながった例もある。今後もこうした展示会を継続していく」と同所は話している。
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