四日市商工会議所(三重県)などで構成する全国工場夜景サミットin四日市実行委員会は11月22日、「全国工場夜景サミットin四日市」を開催した。工場夜景の魅力を全国に発信し、観光客の誘致、滞在型観光の推進などにより地域振興を図る。工場群がある国内10都市から約300人が参加し、パネル討論や四日市港の夜景観賞ツアーなどが行われた。同所の種橋潤治会頭は、同サミットの交流会で「さらなる工場夜景観光の発展と観光客の誘致につながることを期待する」とあいさつした。
パネル討論では、開催地の四日市市が、三つの場所から夜景を楽しむことができる点を「3D夜景」としてPR。港にある高さ100メートルのビルから、船に乗って工場に最接近できる海上から、そして多くの鑑賞スポットがある陸上からも夜景を楽しめる。夜景観賞ツアーの参加者からは「船から夜景を間近に見ることができ、迫力があった」などの感想が寄せられた。
工場や産業遺産などを訪れる「産業観光」が注目されている中で、近年、工場の夜景も観光資源の一つに成長している。工場夜景観光を核とした地域活性化を図るため、北海道室蘭市、神奈川県川崎市、四日市市、福岡県北九州市の4都市が、平成23年に第1回全国工場夜景サミットを川崎市で開催。その後、千葉市など6都市が加わり、現在は全10都市で夜景サミットを開催している。
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