藤岡商工会議所(群馬県)は1月24日、藤岡市特産のいちご〝やよいひめ〟を枝付きのまま特殊なパッケージに詰めた新商品「いちご一枝(いちえ)」を発売。サクランボのようにつまめるユニークさとギフト向けのデザインが人気を呼び、同市道の駅「ららん藤岡」の観光物産館では品薄状態が続いている。
この商品は、大粒で甘さと酸味のバランスに優れたやよいひめを多くの人に知ってもらおうと、同所が平成24年に生み出した。栽培農家はもちろん、パッケージやシールの作製まで同所会員事業所が手掛けた〝オール藤岡〟も売りの一つだ。このため、「生産地である藤岡との出会いを大切にしてほしい」との思いを込め、〝一期一会〟にちなんで命名した。
やよいひめは1粒約20gが通常サイズ。しかし、同商品はそれよりもさらに大粒の約30~50gのいちごを選りすぐり、指でつまめるよう、4㎝の枝付きで朝摘みしている。枝ごと収まるパッケージも注目を集め、県が主催する平成25年度「グッドデザインぐんま」に選定された。
さらに、1月末に民放キー局のテレビ番組で紹介されたところ、「贈答用に最適」と個人や法人から問い合わせが殺到。収穫量が限られていることから、同所は販売を制限しているほどだという。
同所は、「全国から注文が相次ぎ、うれしい悲鳴といったところ。できる限りニーズに応えられるよう、5月の連休まで各事業所と協力していきたい」と話している。
問い合わせは、同所(☎0274・22・1230)まで。
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