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伝えていきたい日本の技 和泉櫛

西川木櫛製作所 (大阪府貝塚市)

木櫛は、使い込むほどにつやが増していきます。右側の3点は「堅櫛(かたぐし)」といい、主に日本髪を結うときに使います 撮影:加藤正博

今月は、日本最古の櫛(くし)産地と言われる貝塚市の、伝統的な木櫛をご紹介します。

6世紀後半ごろに貝塚市二色の浜に流れ着いた異邦人から櫛の製法を伝授され、以来、櫛の生産地となったと言い伝えがあります。江戸中期には500人以上の職人がいたとされ、宮中にも納められた記録が残っています。戦後、セルロイド製などの安価な櫛に押されて職人は大幅に減少していきました。しかし、その質の高さや美しさから1987年には大阪府伝統工芸品に“和泉櫛”として指定され、現在でも木櫛の生産量は全国一を誇っています。

西川木櫛製作所では、国産のツゲを1年以上寝かせてしっかりと乾燥させ、木型を用いてつくった歯の一枚一枚を手作業でていねいにやすりがけをして仕上げています。歯先は地肌を傷めることのないようなめらかに丸められています。また静電気も起こりにくいため、髪に優しい櫛として根強い人気があります。

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