日本商工会議所は5月17~18日、「第72回全国商工会議所専務理事・事務局長会議」を高知市内で開催した。会議には、全国285商工会議所・5連合会から専務理事・事務局長ら約370人が参加。「組織機能強化を図るための商工会議所運営の在り方」をテーマに議論を行った。
初日に行われた全体会議では、日商の石田徹専務理事が基調講演を行った。講演では、わが国経済は、「デフレではない状況」まで持ち直し、供給力が経済成長の制約となる局面に移行しているとの認識を示した。また、「いまだ1%程度にとどまる潜在成長率の底上げが急務である」と述べ、経済社会変革が進む中、「中小企業の人手不足と生産性向上への対応は待ったなし」と強調した。こうした課題への対応として、円滑な事業承継支援、女性や外国人材の活躍推進による人手不足対策、ITを活用した生産性向上などに取り組む必要があるとコメントした。
引き続き、管内商工業者数の規模別に5グループに分かれた懇談会を実施。先進事例の紹介を交えながら、中小企業支援、地方創生の実現に向けた活動、商工会議所が抱える課題などについて意見交換を行った。2日目の全体会議では、初日に行われた規模別懇談会の概要を報告し、全体総括を行った。
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