各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
行田商工会議所は、足袋(たび)にちなんだ商品を中心に出品した。行田市は古くから足袋の産地。昨年4月には日本遺産に認定され、10月から放送されたテレビドラマ「陸王」で一躍有名になった。
足袋の形をした戸塚煎餅(せんべい)店の「たび煎餅」は、製粉から焼き上げまで伝統手法で製造。しょうゆ、黒ごま、ざらめなど6種類の味がある。「陸王」とのコラボレーション商品もあり、パッケージには「こはぜ屋」などドラマに登場する企業のロゴがデザインされている。菓子工房の足袋型クッキー「特選足袋クッキー」も、行田土産にお薦めだ。
はせがわ農園の「浮城の梨サイダー」は、室町時代に築城された忍城(おしじょう)城下でつくられた完熟ナシ「浮城の梨」の果汁入りサイダー。爽やかな香りが好評だ。忍城は水攻めに耐えたことから浮城と呼ばれる。
行田名物の一つ、ポン菓子も出品。東日本最大級の古墳、埼玉(さきたま)古墳群の稲荷山古墳出土のはにわをモチーフにしたポン菓子「はにわぽん菓子」、国宝の鉄剣をモチーフに行田産のコメと在来青大豆でつくったポン菓子「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」、行田産のコメを使った「ポンせんべい」などがそろった。在来青大豆は、同市で古くから栽培されてきた豆で独特の香りと甘みが特徴。そのほか、「おさつチップス」など素朴な菓子も多数ブースに並んだ。
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