各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
龍野商工会議所は、たつの市の特産品である淡口(うすくち)しょうゆを使ったスープやメンマなど、地元食材にこだわる食品を出品した。同市は小麦や大豆、揖保川の水、近隣の赤穂の塩など良質な原材料に恵まれ、江戸時代からしょうゆ醸造が行われてきた。特に鉄分の少ない揖保川の水は淡口しょうゆづくりに適し、藩の保護の下に発達したという。
地元の食肉・総菜卸小売業、ぶっちゃーの「お肉屋さんがつくった国産牛和風テールスープ」は国産牛テールを長時間煮込み、たつの産淡口しょうゆをベースに味付け。骨から取り外した肉とスープをパック詰めしたもので、兵庫県物産協会が認定する「五つ星ひょうご」(平成28年度)に認定されている。同社からは、兵庫県産ひね鶏(卵を産まなくなった鶏)を焼いてたつの産本醸造しょうゆを使ったぽん酢と絡めたご当地グルメ「播州名物ひねぽん」なども出品された。
「味つけめんま」はたつの産淡口しょうゆと赤穂の塩をベースに味付けしたもので、総菜・珍味の製造加工、山龍の人気商品だ。ラーメンの具や酒のさかなにお薦め。同社はまた兵庫県産大豆の水煮など豆製品や、紫黒米も出品した。紫黒米は健康食品として注目され、市が商品開発を推進している。ブースにはほかにもこだわりの食品が並んだ。
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