白石商工会議所(宮城県)は3月27日、東北6県の企業なら無料で商用利用できるキャラクター「東北ずん子」をPRしようと、「キャラクター活用講座」を開催。会員事業所などから24人が参加した。
東北ずん子とは、ネット上で〝萌えキャラ〟などと呼ばれる美少女キャラクター。「版権フリーのキャラを無償で提供することで、東北の復興を支援したい」と、キャラクター制作などを手掛ける東京のwebデザイン会社が誕生させた。東北に本籍を置く企業なら自社の宣伝や商品パッケージなどに利用できるほか、イラストのアレンジや3Dモデル化など、いわゆる〝二次創作〟も自由にできる点が大きな魅力だ。
講座では、観光振興を目的にスタンプラリーに活用した白石市や、商品とコラボさせた会員事業所など、複数の成功事例を紹介。市内の観光スポットや飲食店をめぐるスタンプラリーでは、全国から詰め掛けた「東北ずん子」ファンで大盛況となったほか、キャラクターをあしらった地元産の米やスイーツなど、関連グッズが人気を博したことなどが報告された。
同所は、「こうしたキャラクターはインターネットとの融和性が高く、web上でファン自身がキャラを盛り上げ、情報発信してくれるメリットがある。東北を代表するキャラクターに育て、白石の経済回復につなげるためにも、今は周知に全力を注ぎたい」と話している。
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