帯広商工会議所(北海道)は5日、「2014ワールド人間ばん馬チャンピオンシップ(世界大会)」を帯広競馬場で開催した。この大会は、農耕の歴史を伝える世界で唯一の競馬である「ばんえい競馬」を応援しようと、平成19年から毎年開催している「とかちばん馬まつり」のメーンイベント。このほか、競馬場のダートコース200mを走る「人間ダービーヒロインズカップ」や多方面のパフォーマーが集結する「パフォーマンスフェスティバル」など多彩なイベントが行われ、約2万3000人もの観客が競馬場を訪れた。
レースでは、騎手1人(女性)と引手5人が1組となり、重量150kgの鉄ソリを引っ張り、競馬場の本コースを駆け抜ける速さを競う。出場チームは3分の2が地区外からの参戦で、静岡や四国のほか、ミャンマーやスリランカなどから来日しているJICA(国際協力機構)研修員で構成されたチームなど28チームが参加し、熱戦を繰り広げた。優勝チームには「ばん馬」の言葉にかけた賞金88万円が贈呈された。
同所は、「地域を代表する一大イベントに成長したこのまつりを通じ、競馬のギャンブル面だけでなく、世界唯一というブランド力を生かし、今後のばんえい競馬を担う若い世代が気軽に遊びに来られるテーマパークのような競馬場にできれば」と話している。
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