秋田商工会議所は全国IR誘致団体協議会やNPO法人などと共同で10月31日、地方都市におけるIRを考える「第9回日本IR創設サミットin秋田」を開催した。IRとは、ホテルやショッピング、レストラン、コンベンション施設、エンターテインメント、カジノなど、多様な施設群を統合した特定複合観光施設(Integrated Resort)の略。観光客、ビジネス客、地域住民など、内外から集客し、娯楽やサービスを提供できる施設コンセプトを意味している。
同サミットは、経済活性化や地方都市の雇用創出、観光産業の発展に大きな効果が期待されているIRについて、一般に広く周知する目的で企画されたもので、当日は全国および海外から約230人が参加した。
サミットでは、地方都市のIRがもたらす社会的・経済的効果について講演を実施。さらに、海外のIRに関する専門家・実務家などが、世界の事例などを紹介した。また、講演前夜や講演後には交流会も行われ、講演者と参加者の間でIRを利用した効果について直接意見交換が行われ、参加者の満足度も非常に高いものとなった。
同所は、「IRの代表的な構成要素の一つであるカジノなどに関しては、まだまだマイナスイメージが先行しがち。プラス、マイナスの面を十分に理解し、IR誘致の議論を深めるための参考になれば」と話している。
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