宝塚商工会議所青年部(=宝塚YEG・兵庫県)などは1日、宝塚大劇場前の武庫川河川敷で、直線に並んだラインダンスのギネス記録に挑戦するイベントを開催した。当日は小雨の降る中、約4500人が参加。自衛隊の協力を得て設置された「仮設橋」なども含めた一直線は、全長約3・5kmにもおよんだ。そのラインに並んだ参加者全員が手をつなぎ、「すみれの花咲く頃」「おおタカラヅカ」など全5曲約5分20秒を笑顔で踊りきった。その瞬間、4395人が正式認定され、アメリカのニューヨークで認定された2569人を大きく更新する新たなギネス記録が誕生した。
このイベントは、宝塚歌劇100周年、市制60周年、手塚治虫記念館20周年の宝塚市トリプル周年を記念して企画されたもの。企画の発端は、2年前の夏に「宝塚市こども委員」であった同市在住の高校生が発案したものだ。地域の協力のもと、今年ようやく実現となった。
このイベントを通じ、東日本大震災で被災した東北に少しでも元気をと、元タカラジェンヌの汐美真帆さんが、宮城県石巻市立萩浜中学校の全生徒11人を招待。同中学の生徒たちも一緒に笑顔でラインダンスを踊り、記録の一端を担った。
また、記録達成の後には同河川敷で、同所が県の事業補助金などを活用してオープンカフェを開設。ご当地グルメの「宝塚すみれシャンメリー」や「宝塚トリプル周年記念コロッケ」などが販売され、参加者のみならず、多くの地域住民がギネス記録の余韻に浸った。
参加者からは「寒かったけど、みんなで手をつないで一体感を味わえて、楽しかった」などの声が聞かれた。また、同YEGは、「事前に公式練習や特別レッスンなどを何度も開催したおかげで、とてもいい記録を出すことができた。参加者一人ひとりの記憶に残るいいイベントを開催できた」と話している。
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