会津若松商工会議所(福島県)は11月22日、「産業振興連携フェア商工会議所ひろば」を開催した。同イベントは、東日本大震災の発生で中断していた「産業の6次化の推進」事業をリニューアルしたもので、「農商工連携による産業振興」を主軸に、震災・原発事故による風評被害を乗り越えようと企画したものだ。
震災以前は、「ビジネス」を主軸に行っていた同事業だが、震災を経て、復興をするためには「農」の部分での連携が不可欠との考えから、従来のマッチング事業の他にも、さまざまなプログラムを実施。約1800人が来場した。
当日は、朝採りの新鮮野菜を販売する朝市や、友好商工会議所である京都の九条ネギとむつ(青森県)のホタテ、余市(北海道)のリンゴの無料サービスを実施。また、会員企業の新商品の展示・販売コーナー、新米のすくい取りなど、地域産物の魅力をPRするプログラムなどを開催した。さらに、農林水産省の「食アメニティを考える会」会長や農政ジャーナリストとして活躍する女優の浜美枝さんが、「会津と日本~食といのち~」と題したセミナーを開催し、多くの人が来場した。
同所は、「会議所全体を会場としたイベントで、多くの人に楽しんでもらえた。震災から約3年半が経過し、復興への飛躍の手応えを感じるものとなった。また来年以降も地域のニーズに応えるプログラムを企画し、継続開催したい」と話している。
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