各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
桑名商工会議所は、桑名市で収穫された「桑名もち小麦」を昔ながらの石臼びきで製粉した小麦粉と、パンケーキミックスや麺などの小麦製品を出品した。桑名もち小麦はでんぷん質に「もち性」を持っているため、もちもちとした食感の製品に仕上がるという。同市で食料品卸・小売業を営む保田商店の保田與志彦さんが平成21年、東北で試験栽培されていたこの小麦に着目し、桑名の名産品にしたいと「桑名もち小麦プロジェクト」を立ち上げ、賛同する生産者やパン製造者らと共に栽培・商品開発を続けてきた。22年からは、地元でのもち小麦パンの試作品販売や商談会への出品、イベント開催などを通してPR活動を行っている。
今回、同所ブースでは桑名もち小麦そのものを展示したり、映像を流したりと趣向を凝らしてこの小麦をアピール。小麦粉をはじめ、もっちりとしたパンが手軽につくれるパンミックスやパンケーキミックス、サクサクした唐揚げがつくれる「サクサクからあげ粉」などの小麦製品を販売した。また、この小麦粉を使用した「もちっと小麦麺」シリーズのラーメンとうどん、全て三重県の食材を使ってつくったバウムクーヘンなども販売した。
週末には試食も実施。同所は「この小麦製品を新しい桑名の魅力ある逸品として広めていく」と話している。
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