日本商工会議所は11~13日、京都商工会議所、京都府商工会議所連合会とともに、京都市で「全国商工会議所観光振興大会2016㏌京都」を開催した。大会には全国から約1400人が参加。「2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けた交流文化・観光の創造」を大会テーマに、文化を通じた観光立国や地方創生について議論を深めた。全体会議では、観光の視点と知恵をあらゆる産業活動に生かすことなどを盛り込んだ「京都アピール」を採択した。
11日の全体会議の冒頭にあいさつした日商の三村明夫会頭は、「観光振興は地方創生の有効な切り札」と強調。政府が掲げた2020年の外国人旅行者数4000万人という目標達成に向け、空港・港湾の能力増、宿泊施設の充実や出入国審査などソフトインフラの改善を求めた。
会議では、彬子女王殿下の特別講演やオリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムに関する基調講演を実施。パネルディスカッションでは、仙台(宮城県)、富山、長崎の各商工会議所がパネリストとして参加し、連携による効果的な観光振興について意見交換を行った。また、平成28年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の表彰式も実施した。
12日には、観光、地域振興、クールジャパンなど、5つのテーマの分科会を開催。その後、参加者は京都府内の商工会議所が連携して企画した11コースのエクスカーションに参加した。
次回大会は、平成29年11月9~11日に群馬県前橋市などで開催予定。
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