藤枝商工会議所(静岡県)は1月14日から21日まで、台湾・台南市で藤枝市内の事業者の商品を売り込む「台湾チャレンジキャンペーン」を実施した。同事業は、台南市とのパイプづくりや販路開拓を目的に実施したもので、江崎晴城副会頭をはじめ同所役員、市職員、輸出に意欲のある6事業者など計17人が参加。台南市内の百貨店での物産展やホテルでの商談会を行った。
藤枝市は2018年10月、貿易や観光事業を展開する台南市の遠達国際企業有限公司と包括連携協定を締結。以来、相互に交流と販路開拓を進めており、同所は市と連携してこれまでにも台南市で物産展を開催している。今回は、藤枝市内の茶商6社でつくる「TEA SEVEN」をはじめ食品会社、菓子問屋などがお茶、乾燥シイタケ、ドライフルーツ、名物の麩(ふ)菓子「さくら棒」などを売り込んだ。
台南大遠百貨店で4日間開催した物産展の初日は、多くの報道陣や一般客を前に、参加事業者らが富士山の着ぐるみを着てダンスパフォーマンスを披露、藤枝市と物産をアピールした。会場は連日にぎわい、参加事業者にとって現地の消費者と直接触れ合いニーズを把握する良い機会となった。
一方、ホテルで開催した商談会では、プロモーション動画で藤枝市を紹介した後、六つのブースに分かれて個別商談を実施。現地企業27社が参加し、いずれのブースも人であふれるなど日本の商品への関心の高さがうかがえたという。中でも防災食としてのアルファ化米や日本酒、高級食材のシイタケなどは販売の伸びに期待が高まった。
また今回、一行は台南市政府や議会を訪問し、今後の交流について意見交換を行ったほか、遠達国際企業も訪問・見学。いずれも熱烈な歓迎を受けた。同所はこれらの交流を生かし、今後さらに観光・物流・文化面などで連携を強化していく方針だ。
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