少子化対策や地域活性化の観点から「婚活事業」に取り組む商工会議所は、全国で約170カ所、年間約280回、参加者数は2万2000人(平成25年度)にものぼる。定番事業だからこそ必要な創意工夫をした各地の事例を紹介する。
北見商工会議所(北海道)はこのほど、「きたみde婚カツ」を開催した。同事業は、平成25年度から毎年1回実施しているもの。すでに同事業への参加を通じて成婚したカップルも誕生するなど、着実に結果を出している。
今年度からは、参加希望者などからの要望に応え、年2回の実施を企画。今年度第1弾は12月23日に市内のホテルで開催し、25~40歳の男女それぞれ20人が参加した。男性参加者は全員同市内に在住かつ、有職者を応募対象にしたが、女性は市外からの参加者もあった。
今回からは、男性参加者を対象に、イベントの内容説明や自己PR方法の練習など、事前セミナーを開催。その結果、当日はみごと7組のカップルが誕生した。女性参加者からも、「商工会議所が主催していて、安心感がある」との声も聞かれ、好評を博した。
同所では、今年度第2弾の婚活事業として「きたみde婚カツ バレンタインde恋のはじまり」を今月14日に開催する。参加資格は30~50歳と、第1弾より高めに設定。カップルが成立しやすいように、内容にも工夫を凝らしている。第1弾に続く、さらなるカップル誕生の期待が掛かる。
最新号を紙面で読める!