廃校を創業支援の場に
名古屋商工会議所が運営に参画する廃校を活用したインキュベーション施設「なごのキャンパス」が昨年10月28日、名古屋市内にオープンした。「次の100年を育てる学校」をコンセプトに新産業やベンチャー企業の育成を目指す。
同施設は2017年に廃校となった100年を超える歴史を持つ「那古野(なごの)小学校」で、18年に名古屋市が活用事業者を公募。トヨタグループの東和不動産を中心に、同所および東海地区6大学による起業家育成プロジェクト「Tongali(とんがり)」など5者が運営に参画した。教室や職員室はオフィス(個室)やシェアオフィス、コワーキングスペースに、体育館はイベントスペース、給食室はカフェテリアにリノベーション。オフィススペースにはベンチャー企業など18社が入居済みだ。同所も施設内にサテライトオフィスを開設。月~金曜日の午後1時から5時まで職員が常駐し、創業・起業や各種補助金申請、労務、知財、税務などの経営相談に応じる。
イベントやセミナーも随時開催。昨年11月19日には持続可能な循環型社会の実現を目指し、環境への負荷低減に資する技術を紹介する「産×学連携〈クリーンテック〉技術展」(415人来場)を開催したほか、創業支援セミナーなど同所主催イベントも多数開催している。
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