日商 Assist Biz

更新

伝えていきたい日本の技 KOMOREBI

KISHU+(和歌山県海南市)

ガラスの裏面に金の塗りを施し、表面の黒の塗りを手作業で研ぎだすことで独特な表情をつけたスタンドライト「KOMOREBI」(撮影:加藤正博)

今月は、和歌山県の伝統工芸である紀州漆器の技法を用いたスタンドライトをご紹介します。

紀州・根来寺(ねごろじ)の僧侶たちが生み出した「根来塗」がルーツのひとつとされる紀州漆器は、木地・塗り・蒔絵(まきえ)といった工程を分業することで高い技術力を保ってきました。一方で、いち早くプラスチックや合成塗料を取り入れるなど、革新的な試みに取り組んできた経緯があり、現在ではプラスチック成型会社も紀州漆器製造に欠かせないパートナーだといいます。

「KISHU+」はそんな紀州漆器の最先端に立つブランドで、海南市の漆器製造4社が合同で立ち上げました。「先端工芸R」をキーワードに、漆器という枠にとらわれない優美でモダンな製品を開発しています。手作業、機械、デジタルの良さを融合し、伝統的な技術で裏打ちされた製品は、国内外での評価も高く、紀州漆器を広める足掛かりとなっています。

お問い合わせ

KISHU PLUS

MAIL:info@kishu-plus.jp

HP:http://kishu-plus.jp/

※月刊石垣2019年11月号に掲載された記事です。

次の記事

丸嘉小坂漆器店

今月は、塩尻市に伝わる木曽漆器にガラスを取り入れた、華やかな漆硝子(うるしがらす)ブランド「百色(ひゃくしき)」をご紹介します。木曽漆器は室町時代に木曽福島で発祥したと…

前の記事

神保真珠商店

今月は、強い個性が魅力的なびわ湖真珠のアクセサリーをご紹介します。万葉集でも「近江の白玉」と詠まれているように、琵琶湖は古くから真珠の産地でした。通常の真珠はアコヤ…

関連記事

大寺幸八郎商店

今月は、高岡市の伝統工芸である高岡銅器の技術を生かした、小さな干支(えと)の置物をご紹介します。加賀藩の二代目藩主・前田利長は地場産業を育てるため7人の鋳造師を当地に…

大橋量器

今月は、ポップなペイントを施すことで木枡の新たな可能性を提案するカラー枡(ます)をご紹介します。大垣市の枡産業は、明治時代の中ごろに枡づくりの職人が技術を持ち込んだこ…

露木木工所

今月は、多様な天然木のぬくもりを身近に楽しむことのできる箱根寄木(よせぎ)細工の「合子(ごうす)」をご紹介します。箱根の山々は樹種が多く、平安時代から木工芸が発達した地…