当社はこの4月、都営地下鉄・岩本町駅構内に、福島県内の名産品を集めたショップ「ごらんしょ!」をオープンさせました。地下鉄の改札内に地域のアンテナショップが開設されるのは初めてと聞いていただけに、感激もひとしおでした。5年間培ってきた人とのつながりとノウハウの成果だと思っています。東日本大震災後に被災地のために何かしたいとの思いから起業した私にとっては、復興支援に一層弾みがつきます。
ショップでは、私が手づくりした会津木綿の巾着やブローチのほか、福島県産のえごまクッキー、塩クッキー、喜多方ラーメン、会津産の米を使用した菓子など、約130種類の商品を扱っています。福島の50社の事業者・企業から仕入れています。都内ではここでしか買えない物もありますので、わざわざ買いに来てくださる方や、ありがたいことにリピーターもたくさんいらっしゃいます。健康によいと注目されているえごまを入れた「えごまクッキー」は、オイルが出ないようにして、とける温度を計算し、オーブンから出すタイミングにこだわり、サクサク感が出せるように工夫しました。おかげさまで売り切れの期間があったほどです。「塩クッキー」も、何度も試作を重ねました。
この2種類のクッキーは東京商工会議所(東商)にご推薦いただいて、土産品審査会の「推奨品」となり、箔(はく)が付きました。また、「塩クッキー」は特許を出願中です。特許出願に際してアドバイスしてくれたのも、東商です。
材料にこだわって、よいものを作り続けていきたいです。現状に甘んじることなく、消費者を飽きさせないように新しいものを生み出し、オンリーワンにしていくことで、事業を継続させることが、企業経営には大切だと思っています。これからも困ったことがあれば東商に相談しながら、福島応援ショップとして、福島県の生産者や販売者と消費者をつなぐ懸け橋となるよう、福島の魅力を伝えていきたいと考えています。
担当者からひと言
ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!
お客さまを見つけたいという、オフィスカナエさまのご要望に対し、支部でのビジネス交流会のご紹介や販路開拓の面で、ご支援させていただきました。その後は、支部事業にご協賛いただいた際のえごまクッキーが大変おいしいと評判がよかったため、世に出す方法を検討するようにアドバイスいたしました。第56回全国推奨観光土産品審査会に支部として推薦させていただき、見事合格。「推奨品」として販売できるようになりました。
私どもは、同社のように積極的に商工会議所をご活用いただく企業を、惜しみなくバックアップしていきます。また、販路開拓のみならず、あらゆるサポートを行うことが可能です。何かお困りのことがありましたら、気兼ねなくご相談ください。
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