淡雪がはらはらと花のように舞い上がる、そんなイメージを持ちながら包みを開けると、まさに想像通りの真っ白い菓子が現れた。表面は雪の結晶のようにキラキラと光っている。「淡雪花」。あわせつか、と読む。美しい名前だ。食べてみると意外にもシャリっとした食感。マシュマロのようなふわっとさはない。口溶けがよくて瞬く間になくなり、後に爽やかで甘酸っぱいレモンの香りが残る。それはレモンのようかんともジャムともゼリーともいえる、洋風でも和風でもない不思議な味わい。へぇ、こんなスイーツがあったのね、と感動しきり。
純白の淡雪の中に挟まれているのは、大長(おおちょう)レモンの果汁をたっぷり使ったレモン羹(かん)。大長レモンとは瀬戸内海に浮かぶ大崎下島・豊町産のレモンで、国産レモン発祥の地として有名だ。品質も味も上質で、天然レモンの日本一の名をほしいままにしている。さらに、レモン羹の外側には同じレモンの果汁と果皮を使ったギモーヴを合わせ、レモンのハーモニーを際立たせている。包装紙も、ボックスもとってもオシャレ。冬の手土産に絶対オススメの安芸・宮島名物だ。
※フルーツピューレにゼラチンを加え、泡立ててかためたお菓子
Data
社名:藤い屋
所在地:広島県廿日市市宮島町1129
電話:0829-44-2221
Information
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