私は銀行に勤務した後、大手ファミリーレストランチェーンに転職。平成21年7月より株式会社ホテル・アローレの代表取締役社長を務めています。私自身は長崎県出身なのですが、銀行員時代に金沢の支店に勤務していたこともあり、その頃から石川県に魅力を感じていました。
私の入社前、ホテル・アローレは片山津温泉を代表する高級老舗旅館グループに属していました。しかし、同グループの経営再建に伴いグループを離れ、18年から不動産系投資ファンド会社のもとで再生を図りました。24年5月には、その傘下からも外れて現在は独立しています。
当時、私はホテルの経営を建て直すために、当地の人材情報や地域の観光資源を収集しました。加賀商工会議所は情報の宝庫に見えましたから、積極的に訪れ交流を深めることを心掛けたのです。ホテル業・観光業を営むにあたり地域に魅力がなければお客さまは来てくれません。そのためには地域活性化や地元貢献が必要だと考えました。商工会議所では、異業種交流などを通じ有益な情報や仲間を得ることができて感謝しています。また、石川県経営支援課のご指導で省エネ設備が導入できました。これも商工会議所の紹介によるものです。他にも受動喫煙防止対策助成金制度を活用し、喫煙ルームも整備できました。
当ホテルは白山連峰の雄大な山並みや柴山潟を一望できる高台に位置しており、温泉、スパ、チャペル、バンケット、テニスコートなどを備えた客室数130室のシティーリゾートホテルです。コンサートやイベント会場としてもご利用いただいております。
また、お越しいただいたお客さまに加賀の魅力が伝わるようにギャラリーを設けています。そこに「九谷焼」「山中漆器」「加賀棒茶」などの地元の伝統工芸品や名産品を展示しており好評です。これからもホテル事業を通して石川県と加賀市の魅力を発信していきます。そして、交流人口を増やすことで観光産業の発展を図り、地域社会に貢献していきたいですね。
担当者からひと言
ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!
加賀市は年間170万人の宿泊客を数える山代温泉、片山津温泉、山中温泉などの加賀温泉郷を擁する観光都市です。ホテル・アローレの太田長夫社長には当所の都市交流委員会に参画いただいており、現在は議員を務めていただいております。
太田社長は片山津温泉のイベント「紫灯路」ではホテル周辺を幻想的に彩るなど多大な協力を地元にされています。また当所事業にも熱心に取り組まれております。
特に自転車耐久レース「温泉ライダーin加賀温泉郷」の開催時には会場として400組、約1000人もの選手と、そのご家族を毎年受け入れていただいております。これからも共に地域の情報や魅力を発信していきたいです。
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