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商工会議所活用レシピ 自社の強みが何なのかを気付かせてくれました

株式会社きたかわ商店 代表取締役 内藤 和起さん

当社は、明治30年に創業した長い歴史がある「あんこ屋」です。今は、小豆の健康飲料の開発やジャム、カットフルーツの製造卸も手掛けています。商工会議所とは先代(母)のころから親しくさせていただいています。

洋菓子もやってみたいと思っていたところに、ちょうど農商工連携の話をいただき、いちじくを使った洋菓子の開発にチャレンジ。試行錯誤の末、「和歌山ロール」を開発し、メディアにも取り上げてもらいました。一時は品薄になり、順番待ちをしていただいたほど。ただ、加工用のいちじくを安く継続して仕入れるのは難しく、現在のメーン事業にはなっていません。

そんなときに、和歌山商工会議所の野田さんから「100年企業」として商工会議所で表彰させてほしいとの打診がありました。最初は気恥ずかしい気持ちもあって、お断りしていたのですが、社員から「勤め先が100年企業として表彰されたら誇りを持てる」と言われ、お受けすることに。これが、きたかわ商店の強みは何だろうとあらためて考えるきっかけになりました。結論は「あんこ」。商売の道徳や哲学などは変えてはいけませんが、どんどん変えて磨きをかけていくべきものもあります。あんこに関する技術を徹底的に磨き上げようと決心し、製造方法を根本から見直しました。「昔からやっているから」ではなく「どの工程でも科学的に最適な方法」を探すようになったのです。

このことで、「きたかわ商店のあんこ」に絶対の自信を持てるようになりました。展示会でも堂々と売り出せるようになりました。ある高級スーパーとの商談でも自信を持って、あんこをアピールできましたし、結果として、そのスーパーとの取引も決まりました。

ずっと真面目なあんこ屋でいたいですね。生まれ変わっても、もう一度社長がしたいと思えるような会社にしていくという目標に向かって頑張ります。

担当者からひと言

ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!

和歌山商工会議所(和歌山県) 企業支援部参事・経営指導員 野田 浩史

内藤さんには、観光食品部会の部会長をしていただいています。周りを笑顔にする方で、部会でもメンバーの笑顔が絶えません。また、当所の事業にも積極的に参加いただいています。例えば、農商工連携事業では、いち早く商品開発に取り組んでいただき、「和歌山ロール」を完成させました。この製品は「紀の国わかやま国体」で皇室の方が召し上がっていただく製品にも選定されています。

当所の事業を考えるときも、よく内藤さんに意見を伺います。今後もヒントいただきながら、事業を改善していきたいです。また、提供できる情報は何でもお届けし、国が打ち出す中小企業支援策を会員の皆さまに活用してもらえるように取り組んでいきます。

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