日本におけるインターネット通販の普及から十数年。IT分野の市場調査会社、MM総研の推定によれば、その市場規模は16兆円に迫り、国内消費全体の5・6%を占めるという。さらに一般医薬品のネット販売解禁、スマートフォンの普及などの要因により平成27年度には20兆円を超える見通しである。
ほとんどの商品がネット通販によって、豊富な品揃え数の中から、安く、便利に購入できるようになりつつある今日、実店舗が果たすべき役割・存在価値が問われている。「店だからできること」「店でしかできないこと」を取材する中、そこに一つの共通点を見つけた。
まちゼミで活路
「皆さん、通販で注文されたり、大手のショッピングセンターへ出掛けられたり……。客数は減るし、売上は上がらないし、やめるかやめないかの瀬戸際でした。でも、もう一回やってみようと全エネルギーをつぎ込んだのが万年筆でした」
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