各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
奈良県の北西部に位置する大和高田市。同市で文政2(1819)年に創業した出由(でよし)本店は、主に豆類の販売を生業とし、地域に愛される名店として200年近くのれんを掲げてきた。
同店は既存の商品に甘んじることなく、新商品として、ナッツ・豆類に、キャラメルや蜂蜜を絡めたスナック菓子の製造を企画。皮が柔らかく破損しやすい素材を傷つけずにコーティングするためには長年の経験と技術が必要で、実に8年の歳月をかけ、平成26年、キャラメルポップコーンの販売を開始した。
商品は、まろやかな甘みとホクホクとした食感が特徴。また、マカダミアナッツなどが一緒に入っている。このマカダミアナッツは昭和38年、日豪間の姉妹都市第1号になった、リズモー市のものを使用。蜂蜜も同県産のものを使用し、国際交流や地域活性化に助力している。
キャラメルポップコーンは、塩、ミルキー、濃厚、ゆず、抹茶、珈琲など8つの味を展開。他にも、マカダミアナッツやカシューナッツなどにわさびをコーティングした「わさびナッツシリーズ」や、キャラメルをコーティングした「キャラメルナッツシリーズ」などもあり、奈良で生まれた新たな「お菓子」として人気を博している。
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