大垣商工会議所(岐阜県)と大垣観光協会が特許庁の地域団体商標に登録出願していた「大垣の木枡」および「大垣の枡」が7月14日に商標登録された。9月4日には、同所交流産業委員会の金森武委員長、同観光協会の田中良幸会長、大垣市枡生産者組合の大橋博行代表が市役所を訪れ、小川敏大垣市長に報告した。
地域団体商標制度は、地域ブランドの保護による地域経済活性化を目的に、地域名と商品(サービス)名の組み合わせを登録するもの。市の特産品である枡は明治時代に生産が始まり、木曽や東濃など枡の材料となるサワラやヒノキの産地に近いことから発展、現在全国シェア8割を占める。
地域団体商標登録については、2016年に中部経済産業局から大垣市枡生産者組合と同所へ提案されたのがきっかけだ。これを受け同所などは諸団体の協力を得て登録へ向けた取り組みを開始。同年、「大垣市木枡で地酒による乾杯を推進する条例」も施行された。今年2月には日本商工会議所の展示商談会「feel NIPPON 春 2020(地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト)」にも出展し、枡のPRに力を入れている。
報告会で、金森委員長は「これを機に大垣の名を国内外に広めたい」と話した。
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