敦賀商工会議所女性会(福井県)は10月2日、気比の松原海水浴場に設置したハンモックで波音を聞きながら夜空を楽しむイベント「波音ハンモック」を実施した。2023年の北陸新幹線金沢・敦賀駅間開業に向け、地元の観光資源を活用したプログラムを開発して盛り上げようと初めて企画。この日は中秋の名月の翌日で、参加者は満月を眺め、45分間の癒やしの時間を堪能した。
会場となった気比の松原は、日本三大松原の一つで1・5キロメートルの砂浜が続く敦賀市の名勝地。夏は海水浴場としてにぎわう。同女性会は、秋の気比の松原も楽しんでもらおうと、ハンモックから星空を眺めるイベントを開催している大野市の事業者の協力を得て同イベントを開催した。
海岸には20基のハンモックを設置。午後5時半から3回、各回45分間夜空を楽しむプランで、参加は市民限定、参加費無料で事前予約制とした。砂浜にはLEDキャンドルを並べ、女性会会員の店が4店舗出店して軽食やアルコール、スイーツなどを提供。ハンモックを予約した人のほか、飲食ブースへ訪れた人も含め約110人が来場した。
開催に当たっては、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底。2カ所に設置した受付で来場者の検温や氏名・住所などの記入、リストバンドの装着などを実施した。ハンモックは2メートル間隔で設置、使用後は全て布を交換し、消毒を行った。
この日は好天に恵まれ上空には満月が。参加者からは、「月がきれいだった。浜辺のキャンドルの明かりも幻想的で癒やされた」「気比の松原の良さをあらためて実感した」「こんなにすてきな体験ができるなんて」と多くの感動の声が寄せられた。
同女性会は、「キャンセル待ちも出るなど予想以上の反響。ハンモックの交換などに人手が足りず苦労したが、秋の気比の松原をPRする良い機会になった。来年は市外からも誘客したい」と次回の開催に意欲を見せている。
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