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知的障がい者7割が支える業界トップのチョーク工場
2人の少女の実習から始まった障がい者雇用
粉が飛び散らないダストレスチョークをつくり続けて81年、日本理化学工業は、今や国内チョーク製造販売の約60%を占める。それも社員70%、製造ラインほぼ100%が知的障がい者という雇用形態で、業界トップシェアを守り続けている。現会長の大山泰弘さんが第7回(平成20年度)渋沢栄一賞に輝き、代表取締役社長の隆久さんとともに〝働く幸せ〟を追求している町工場を訪ねた。
山梨、東京、神奈川と3県を流れる一級河川の多摩川の支流である平瀬川の護岸に、日本理化学工業の本社工場(川崎工場)はある。真っ白なチョークを思わせる外壁、玄関の自動ドアや2階の窓には、ガラスに描ける看板商品「キットパス」で色鮮やかなイラストが描かれている。工場然としていない軽やかな佇まいだ。
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