千葉商工会議所は、日本で働きたいモンゴルの人材と外国人技術者を求める千葉市内の中小企業とを結び付けるインターンシップ事業を2021年度をめどに立ち上げる。
同所は18年、来訪したモンゴル商工会議所職員、同会員企業20人を市内の企業へ案内するなど、交流を深めてきた。これを機に同所とモンゴル商工会議所は連携し、毎年モンゴルでの商談会に参加している。そしてこのほど、製造業などのものづくり企業で技術系人材の不足が深刻化していることを受け、同事業を企画。技術者を育成しているモンゴルの三つの高等専門学校(モンゴル科学技術大学付属高専、モンゴル工業技術大学付属高専、新モンゴル学園高専)と市内の中小企業の橋渡しをする。
また、中小企業の円滑な人材確保につなげるため、日本での就職を希望しているものの家庭の経済状況でインターンシップに参加できない留学生には、同所が経費の一部を負担する助成制度を創設し、金銭的支援を行うことも検討している。
事業開始に先駆け昨年9月には、同事業に興味を持った同所会員企業をモンゴル3高専の学生に紹介、1人の採用が確定した。
同所の担当者は、「モンゴルの優秀な技術系人材と市内の魅力ある企業のマッチングを積極的に推進したい」と意気込んだ。
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