松本商工会議所(長野県)は2月17日、新型コロナウイルス感染症の流行が続く中、医療の最前線で尽力している松本市立病院へ、弁当の差し入れを開始した。医療従事者に感謝と応援の気持ちを示すとともに苦境にある飲食店の支援になればと実施したもので、3月17日まで週1回、計5回にわたり弁当約1600食を届けた。
この取り組みには松本旅料飲食団体協議会、松本山賊焼応援団の協力の下、松本市内の飲食店延べ70事業者が参加。毎回10~15事業者が、差し入れ当日の同病院の勤務人数分の弁当を用意した。
初回は幕の内弁当や懐石弁当など9店の弁当420個を差し入れ。弁当には「お体に気を付けて頑張ってください」などのメッセージを添えた。同所の井上保会頭が同病院を訪れ、中村雅彦病院長へ「病院の存在が本当にありがたい。ささやかだが感謝の気持ちを伝えたい」と謝意を述べた。
同病院は2020年2月に最初のコロナ患者を受け入れて以来、丸1年、県内で最も多くの感染者の治療に当たってきたという。医療スタッフの中には家に帰れずホテル暮らしを余儀なくされた人もいた。中村院長は「激動の1年を何とか乗り越えられた。心温まる支援が本当にありがたい」と話した。
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